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大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT) 年次会合は11月26日。
クロマグロ(ホンマグロ)の地中海と東大西洋での漁獲枠(現在は3万2000トン)を07年に2万9500トン
に削減することで合意
07年以降も段階的に削減し、10年には現在より6500トン(約2割)少ない2万5500トンまで減らす。
10月にミナミマグロ(インドマグロ)の漁獲枠削減が決まったばかり

蓄養

大西洋や地中海では小型魚を生け捕りし、いけすで太らせる「蓄養」が急増。日本にも大量に輸入されている。
この蓄養が乱獲の原因と批判されている。

      

蓄養場にはさまざまな国の船からクロマグロが搬入されるため、国別の漁獲枠が不透明になりやすい。このため、漁獲した船の国籍や購入した蓄養業者の国籍などの追跡調査を行い、ブラックボックス化している蓄養の透明化を図る。 地中海での漁獲は、欧州と北アフリカの沿岸国が大半を占める。

最大の消費国だった日本への供給量は大幅に減る見通し。国内のマグロの卸売価格は既に前年比1~2割上昇した。すし店、スーパー、外食産業などは値上がり分を負担しているところが多いが、今後は小売価格に転嫁する動きが広がる可能性もある