マグロの水銀

水銀は海を含む自然界にも多く存在。

人の体内には、金属の水銀と、アミノ酸と結合したメチル水銀がある。そして、この二つの中で毒性が強く人体に危険をもたらすのがメチル水銀である。 メチル水銀を大量摂取すると、まっすぐに歩けないなど運動・感覚障害、知能障害が起こる。メチル水銀の多量摂取による水俣病はあまりにも有名であり、 その危険性は広く認知されている。
微量な水銀摂取によっても胎児の脳への影響を指摘する研究があり、世界各国で妊婦や乳児への摂取制限の動きが広がっている。そのため、 厚生労働省は妊婦への注意を促そうと発表を行い、正確な認知をさせようとした。
キンメダイは、妊婦に週2回以上の摂取をしないようにと注意を促された。これを受けてやはり消費者は敏感に反応した。キンメダイの価格が暴落し、水産業者の扱い量も減った
WHO(世界保健機関)とFAO(国連食糧農業機関)の合同専門家会議(JECFA)による水銀許容量は、発表後に週80マイクログラムこれを基準にすると、

メバチマグロの鉄火丼 (約80~90マイクログラム)も週1回以上食べてはならないことになるという。


そもそもマグロは日本人にもっとも好まれている魚介類のひとつであり、世界の水揚げ量の95%を消費している。マグロの水銀問題、ひいては消費者をあまりにも軽く扱っている。 マグロ問題は国民の食にかかわる重要な問題である。それを認識して、またかつての同じような問題の反省を踏まえ、いち早く正確かつ迅速に調査しなおし、国民に知らせる義務を果たしてほしい。

参考物件 (市民インターネットメディアネット新聞 野中三郎氏)